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子育てサプリとは
こんな症状に:
「子育てをもっと楽しくしたい」「こんな時なんて言おう?」
成分:
コミュニケーションと心理学
効能:
笑えてほっとして元気がでます
来てくれてありがとう
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●おかげさまスイッチで、「すみません」から「ありがとう」へ

子育て中は、人の手を借りていいとき、むしろ、人の手をうまく借りるべきときです。
「でも、簡単に『助けてください』なんて言えないわ」
とおっしゃる自立心旺盛なあなた。
まずはちょっとしたことで人に助けてもらった時に、「おかげさまスイッチ」で
「すみません」モードから「ありがとう」モードに切り替える練習をしましょう。

ベビーカーを抱えて階段を上っていたら、手伝ってくれる人がいた。
電車で、席を譲ってもらった。

そんなちょっとした親切を受けた時、私たちは
「迷惑をかけちゃった!」
と思うあまり、「すみませんモード」になりがちです。

「すみませんモード」とは、人に何かしてもらったときに、ただひたすら謝ること。
人に迷惑をかけたら素直に謝ることは大切ですが、
「すみません、すみません」ばかりでは
「人に迷惑ばかりかけるだめな自分」
というイメージが心を暗くして、疲れてしまいます。

そこで、「おかげさまスイッチ」を入れて、
意識して「ありがとう」と相手の好意に感謝してみましょう。
「ありがとうモード」は、
「助けてくれる人に恵まれた、ツイてる自分」
というイメージで私たちの心を満たしてくれます。

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●ハプニングをチャンスに変える

小学1年生のひろくんは、初めてのお友だちの家から帰る途中、
迷子になってしまいました。
あちこち探して心配していたお母さんのところに、夕方遅く、
家から少し離れた交番から電話がかかってきました。
「お宅のお子さんが道に迷って泣いていたところを、コンビニの
店員さんが交番に届けてくれました」

お母さんはほっとしつつも、
「ひぇ〜、いろんな人にご迷惑をかけてしまった」
と焦って交番にかけつけました。
そして、しゃくりあげているひろくんとご対面。

「もー、心配したよっ!」
「オレだって、心配した〜(泣)」(ごもっとも)
そして、おまわりさんに頭を下げました。
「お手数をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。これからは気をつけます」

心をこめて謝ったのですが、なにかもやもやとすっきりしないのです。
『そうだ、お礼をいっていない』と気づいたのはこの時です。

すぐに「おかげさま」スイッチを切り替え、「ありがとうモード」になって、
「ご連絡くださって、本当にありがとうございました。おかげさまで怪我もなく
無事に会えて、本当に良かったです」
とにっこりしたら、おまわりさんもにこにこしながら
「自分でコンビニに行って、道に迷っちゃったと言ったそうですよ。えらかったね」
と、ひろくんをほめてくれました。

その後、お世話になったコンビニに行き、店員さんに
「お手数をおかけしましたが、交番に連れて行ってくださったおかげで、
すぐに会うことができました。ありがとうございました」
とお礼を言うと
「お役に立てて良かったです。すごくしっかりしてましたよ、ねっ」
と、またほめてもらいました。

ひろくんのお母さんは、こんな風に振り返ってくれました。

「すみませんモード」のまま帰ったら申し訳なさでいっぱいで、
「まったく、なんであんたはちゃんと帰ってこれないのよ!」
と子どもに延々と説教をたれていたと思います。

「ありがとうモード」のおかげで、助けてくれる人がいるありがたさを
感じることができました。
相手の方から、ひろくんが意外にしっかりしていたことを教えていただいたのも
発見でした。
なにより親子で、
「助けてもらってうれしかったね。今度は、困っている人を見かけたら助けてあげようね」
と話すことができたのがよかったです。

●リフレーミングとは

「おかげさまスイッチ」で「すみませんモード」と「ありがとうモード」を切り替える、
というのは、心理学でいう「リフレーミング」の一つです。

リフレーミングとは、同じ物事を、視点を変えて見ることです。
水が半分入ったコップを見てみましょう。
「もう半分しかない」という視点で見た時と、
「まだ半分もある」という視点で見た時とで、
心の動きが違ってくるでしょう。
(一方の視点が良くて一方が悪い、ということはありません)

普段は、私たちの視点はどちらか片方に固定されがちです。
それで対処できているときには、気にしなくていいのです。
しかし、自分が無意識に選んだ視点で、今、つらい思いをしているとしたら…。
私たちは視点を切り替える力を持っています。

それを誰にでもイメージしやすいように、「おかげさまスイッチ」を作ってみました。

ちょっとした親切をもらったとき、気持ちよくお礼が言えて、お互いがよかった、と感じる
体験をたくさんすると、人の手を借りるのが怖くなくなりますよ。
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