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子育てサプリとは
こんな症状に:
「子育てをもっと楽しくしたい」「こんな時なんて言おう?」
成分:
コミュニケーションと心理学
効能:
笑えてほっとして元気がでます
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昔、こんなお話を聞きました。

「歩道で、転んで倒れたまま泣いている男の子がいました。
通りかかった男性が『大丈夫?』と助け起こそうとすると、
『手を出さないでください!』と
少し離れたところで見守っていたお母さんに、止められました」

この話をしてくれた方は、
「子どもの自立心を育てるためには、安易に手を出してはいけない時がある」
ということを伝えたかった、と記憶しているのですが、
聞いていた私は、
「そんなことまで考えてたら、声かけられなくなっちゃうよね~。
だいたい、街中でそんなことやってたらご迷惑でしょう。
しかも、心配してくれた赤の他人を怒るとは…。
自分たちしか見えていないよね」
なーんて思っていました。

もっと柔軟に考えれば、お互いしあわせになるのにな、と思います。

最初は、「子どもの自立心を育てるチャンス!」と思って見守っていても、
誰かが助けてくれたら、瞬時に、
「実は、困っている人に手を貸してあげる親切心や勇気を育てたいと思っていたのよ~」
と切り替えて、たっぷりお礼を言えばいいのです。
どちらにしても、「人生にとって大切なこと」を学ぶのに変わりはないのですから。

どうしても、一人で立ち上がることを学ばせたかったら、
「ありがとうございます。今は、一人で立たせてやりたいものですから、
どうぞそのままにしてやってください」
と感謝してから、手助けをお断りすることです。
または、他人に心配をかけない環境を整えてからやることです。

手助けした側は、もし自分のしたことが「大きなお世話」だったとしたら、その時は
「およびでない。こりゃまた失礼しました~」
とさらっと引っ込めばいいだけです。

子どもが最も影響を受けるのは、親の価値観ですが、
いろいろな人に出会うことで、
子どもはいろいろな価値観があることを学びます。
時には、親一人では伝えきれないようなことも…。

こんなお話もあります。

「おばあさんが公園で、お正月に帰省した小さな孫と遊んでいました。
ふとしたはずみで、おばあさんは転んで倒れてしまいました。

『イタタタタ…』
倒れたおばあさんは、孫が近づいてきたので、
『声をかけてくれるのかな、手を貸してくれるのかな』
と思ったら、孫は黙ったまま立っています。

おばあさんが立ち上がって膝を払うと、
孫は、パチパチパチパチと手をたたき、
『おばあちゃん、えらかったね』
と言いました」

この子もきっとこれから、いろんな人に出会って助けてもらう経験をして、
自然に手を貸す力を磨いていくことでしょう。

よその子に注意したり、手助けをすることが自然にできる
「ちょこっとお節介」な大人が増えていけば、
それだけ、子どもの心も豊かに育っていくのだろうな、と思います。
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